知的インプットで大切なのは目的意識

セミナーや講演会等に参加する際、個人的に気を付けていることがあります。

それは目的意識を持つことです。

目的は3点あります。

1.情報・知識を貪欲に吸収する

 

これは多くの人に共通するものでしょう。

ここで私が特に留意していることは「素直に聴く」ことです。

大阪や神戸、場合によっては更に遠方まで赴き活動に関わる話を聴きます。

半日仕事です。

 

それだけの資源を投じているのに、話を聴く態度が「その話なら知ってます」とか

当事者の話に対して「あなたはそうかもしれないけど私は違います」という姿勢では資源ロスになります。

 

聴いた時に生じた違和感などのメモはしますが、まずは、話から吸収できることはないか、を徹底的に探します。

そうしていると自然と相づちが出ます。

過去に、私はユニバーサルデザインのコンサルなどを手がける企業(株)ミライロの垣内俊哉社長や同社の看板講師でメルマガで
インタビューさせて頂いた関係にある岸田ひろ実さんそしてインタビューさせて頂いた方で言うとナミねぇや

ユニバーサルデザインコンサルタント松森果林さんの講演会に参加してきました。

 

一時期ミライロの垣内社長と岸田さんの講演に続けて行ったことで、 同社講師陣の質の高さを目の当たりにしました。

また、重複して語られた内容から社として何を重視しているのか、がよく分かりました。

それは「ユニバーサルマナー」という同社が体系化して普及に尽力されている高齢者や障害者にどのように接するか
というある種のスキルです。

共通して強調されていました。

つまり、社を挙げてこのユニバーサルマナーを広めていくと言うことが徹底されていると社外の私にも感じられたのです。

また、お二人とも障害者として生きてきた経験からくる価値観として

感謝の気持ちを伝えることを先送りしない」という話をされました。

これには、企業としての姿勢を感じました。完全に同意します。

2.講師の話芸や技を学ぶ

この項目は一般的ではないかも知れません。

 

しかし、私のメモには、他の人のメモにはないであろう「つかみネタ」「テンポ」「間合い」などの言葉が並びいます。

 

他の人の手が全く動かないところで、私は一心不乱にこれらのことを書いているので特殊なのでしょう。

 

さて、ミライロのお二人は講師としてハイレベルです。

 

垣内さんは武道館のステージに、岸田さんはTEDに登壇された経験があります。

 

お二人とも期待通りでした。

カッチリ「鉄板ネタ」を作りこんでそれを組み合わせる感じです。

 

もっとも確実な方法だと思います。

 

他方で、「こりゃ異次元だな」と思ったのが乙武さんでした。

「ほとんどアドリブじゃないか」という印象を受けました。

 

聴衆を「皆さん」でなく、「お客さん」と呼んでいたので、多分講演を一種のエンターテインメントと捉えてお話されていると感じました。

ナミねぇもこれに近い。

そう感じたのは、終盤で、「あと時間どれくらいですか?」と平気で確認するからです(笑)。

 

私もアドリブで自由自在というスタイルを確立したいですが、まだ遠く及ばず、時間的に1分の誤差が出たらアウトくらいの意識で臨みます。

でも、「鉄板」と言えるくらいにがちがちにネタを仕込むこともまだ避けています。

これは当日の反応が全く想定と違った場合に、対処不能になるのが怖いからです。

このように色々な人を見ることで自分のやり方を 向上させる機会とします。

 

ところで、垣内さん、岸田さんともに個人的なやりとりを
講演会前にしていて、インタビューをした岸田さんとは、より近い関係になっていました。

 

さて、「素直に聴く」の延長で留意するのは、自分の立ち位置を明確にするということです。

 

吸収できることは徹底的に吸収しつつも、盲目的に全てを受け容れる訳ではありません。

話を聴いてから自分なりに考えます。

すると、あの人はこう言ってるけど、自分の考えと違う点については、「なんでだろう?」というプロセスに入ります。

 

ミライロのお二人のストーリーには、「死にたい」と思われたことがあったのに対し、
私には全くないなどの違いが散見されました。

好奇心の塊なので違いを見つけると、「なんでや」となります。

なお、お二人は現在「チャレンジドの星」と言える存在で、死にたいとは思っていないはずです。

 

3.ご縁を頂く

最後は人とのご縁を得ることです。

岸田さんのインタビューは、岸田さんの講演でご本人とご縁を頂いたことで実現しました。

 

また、岸田さんの講演会に参加していた大学生が質疑で質問された内容に私が興味を持ち、
講演終了後にに声を掛け、その後facebookで繋がり、更にインタビューに結実しました。

 

このような可能性に溢れる学びの場は素晴らしいと思います。

 

今後の私のイベントも、そのような素晴らしい場になるように運営していきます。