宝塚発達心理ラボ図書①
【ゆるくつながり元気になろう 生きづらさを抱えている女性たちへ 

~大人のひきこもり女子会 in宝塚 5年間の歩み~】

ひきこもり女子会とは

私はバリアフリーチャレンジのライターをする以前の5年前から、
「大人のひきこもり女子会 in宝塚」という活動を仲間たちと続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

生きづらさを抱える女性たちにとって、男性の目を気にすることなく、
集まり交流できる場所はこれまでほとんどありませんでした。

「ひきこもり女子会」は、ひきこもり状態にある方、対人関係の難しさを感じている方など、

様々な生きづらさを抱えている女性の当事者会ととらえて頂ければ
イメージが湧くのではないかと思います。

4部門でAmazonランキング1位

先日、その5年間の活動を振り返った電子書籍を出版しました。

多くの方が読んで下さり、Amazon4部門(福祉部門・コミュニティ部門・NPO/NGO部門・環境エコロジー部門)でランキング1位を獲得しました。厚く御礼申し上げます。

ありがとうございます。

書籍リンク<https://www.amazon.co.jp/dp/B08X79WF28>

この本はコロナで在宅勤務になった時期に、不要になった通勤時間を活用して書き溜めたものが最初の原稿です。

職場の規定に則り出版の申請をし、無事に認められました。

活動を通して出会うことのできた方々との貴重な経験や様々な思いを、
活動5年目の今だからこそ文章にして残しておきたいとずっと思っていました。

ですから、思いがけなく執筆できる時間が与えられたことにとても感謝して嬉々と書いていました。

放置され続けた原稿の復活

ところが、学校が再開すると、毎日の除菌や消毒、学校行事の大幅な変更や調整など、これまで以上に忙しい日々になりました。

当然、執筆する時間などなく、書きかけの原稿はそのまま放置せざるを得ませんでした。

しかし2020年の大晦日、途中まで書き溜めた原稿をきちんと形にして世に出したいという思いが募り、2021年に入って迎えた自分の誕生日に、以前からご縁のあった電子書籍の先生の指導を受けることを決めました。

受講費用は自分へのバースデ―プレゼントだと思うようにしました。

先生はタイ在住でしたので指導はZoomを使いました。

コロナ以降オンラインでのコミュニケーションには、お互いに慣れていたので、遠距離は全く問題ありませんでした。

平日は仕事、土日は執筆と忙しい日々でしたが、こうして埋もれていた原稿が息を吹き返し、このたび無事に出版することができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今この文章を書いているのは、編集長の島本さんに今回の出版について
振り返る機会を与えて頂いたからです。
深く感謝するととともに、お声をかけてくださったことを大変嬉しく思っています。

単なる活動報告ではなく

この本の中では「ひきこもり」のことはもちろん、女性特有の「生きづらさ」などにもついても書きました。

大人のひきこもり女性の現状、ひきこもる生活が及ぼす影響、女性の就労の現状、コロナの影響などについても多くの資料を入れながら書きました。

単なる活動報告だけで
終わらないように努力しました。


これは誰に向けて書いた本か

この本は成人のひきこもり当事者の方、生きづらさを抱えていらっしゃる方、その当事者のご家族に対して書きました。

本を通して、ひきこもり女子会という活動について身近に感じて頂けたり、
自分の住む地域でそのような集まりを探されたり、立ち上げたりするきっかけになれば嬉しく思います。

活動メンバーたちのささやかな喜び

この活動の中心はボランティア団体「宝塚発達心理ラボ」の女性メンバーです。持ち出しのほうが多いですが、細く長く続けようと皆頑張っています。

求めている方に必要な時間と空間と情報を届けることができたとき、
それがメンバー一同のささやかな喜びになっています。

繊細な女性たちとの出会い

スタッフたちはいつも、「ひきこもり女子会に来てくださる女性たちはなんて魅力的な方が多いのだろう」と感じています。

実際にひきこもり女子会でお出会いする方々は、まわりの方への気配りができ、相手のことをさりげなく思いやれる人がとても多いのです。

こころ優しく繊細な分、自分のことばが相手を不快にさせてしまったのではと家に帰ってから一人悩まれたり、言いたかったことがきちんと伝わったのかを不安に思われたりする方が多いようです。

HSPへの理解

ひきこもり女子会の終了後、参加された方からお礼状を頂くことが多いのですが、その中に「自分の発言や行動がみなさんを不愉快にさせていませんでしたか」という内容が含まれることがとても多いことをずっと不思議に感じていました。

最近それらが彼女たちの特性から来るものだと理解し、日本語で「繊細さん」「敏感過ぎる人」と訳されているHSP(ハイパー・センシティブ・パーソン)についての学びを始めました。

彼女たちを理解しようと思うならば、HSPへの知識や理解は必須だと感じ始めたからです。

今は要領のいい人やこころの図太い人にとっては生きやすい世の中です。

でもわたしたちは他人のことをものすごく気遣い、すぐに自分を責めてしまうような彼女たちの繊細さが好きです。この感受性の豊かさや共感力の高さを大切に扱いたいと思っています。

最後に

今回、「生きづらさを感じている女性たちが安心して集まって話ができる時間と空間の大切さ」はもちろん、「ひきこもり女子会」という存在を、書籍で伝えられたことは大きな喜びです。

書籍を通じて必要な方に必要な情報が伝わるならば、著者としてこんなに嬉しいことはありません。

長文にお付き合いくださりありがとうございました。

バリアフリーチャレンジの活動はもちろん、これからも自分のできることを見つけて地域支援を続けていきたいと願っています。

今この文章を書いているのは、編集長の島本さんに今回の出版について振り返る機会を与えて頂いたからです。深く感謝するととともにお声をかけてくださったことを大変嬉しく思っています。