ピアノ教室を始めて

私は困り感のある方たちを受け入れるピアノ教室を
運営しています。
この教室を始めた理由は、
私自身が発達障害を持っていてその特性が原因で
様々な生きづらさを感じてきたからです。

以前の記事で、ピアノ教室を始めたことについて
詳しく書いています。
*まだ読んでいない方はこちらも合わせて
是非読んでくださいね。

ピアノ教室を始めて数ヶ月が経ち、
本当に少しずつですが生徒さんが増えてきました。

その中には、私と同じように
発達障害のあるお子さんもいらっしゃいます。

とても好奇心旺盛な子どもで、
楽しくレッスンをさせて頂いています。

初めてのピアノレッスン

しかし、最初は緊張を通りこし
恐怖さえ感じていました。

初めて問い合わせが入った時の私の慌てぶりを
紹介します。

インスタに初めてピアノ教室について
書いた時のことです。

「まだ問い合わせは来ないだろうから、
来るまでの間にレッスンで必要なものをもう少し用意しておこう。」
とたかをくくっていました。
(大変甘い考えですみません)

しかし、数時間後にふとスマホに目を落とした私は、

「えっ!?えーーーーーーっ」

という叫び声をあげていました。
「えっ?何?何なの?」
とそれを聞いていた母。

な、なんとインスタに問い合わせのメッセージが・・・

私「嘘やーWEBカメラをもう一台用意しよう
と思ってたし、ピアノレッスンのための
オンライン操作も、もう少し練習しょう
と思っていたのに、どうしようーーーー」

問い合わせがうれしい反面、
焦りしかありませんでした。

そこからレッスン初日までは、
大慌ての日々でした。
急遽もう一台WEBカメラを買い、
スマホとパソコンで同時につなぎ、
一人二役の模擬オンラインレッスン
を何度も繰り返しました。


そしてレッスン初日。

(レッスンができることが大変うれしいにも関わらず)
緊張と恐怖のあまり、
「何で問い合わせなんかしてきたの(:_;)?」と涙目に。

しかもレッスン中は、
「まだ10分しか経ってない。
他に何をしたらいいんだろう?
30分もレッスンがもたない」
という感じでした。
また、簡単な内容のはずなのに、
それをいざ教えようとすると上手く言葉にできない。
本当にもどかしかったです。
ピアノが弾けることと教えられることは
全く別物なのだと痛感した瞬間です。

学びにオリジナルな工夫を重ねる日々

ピアノ講師になる前から毎日のように
教えるための勉強はしていました。

でも、実際にレッスンをしてみて、
具体的な工夫をいっそう考えるようになりました。
インターネットや本での情報収集に始まり、
困りことがある生徒さんのための講座にも行きました。
さらに、ネットで知り合った発達障害のピアノレッスンに詳しい先生
にも指導して頂きました。

レッスンの一コマを紹介

さて、ここではレッスンをする上での具体的な工夫
をいくつか紹介しようと思います。
例えば、発達障害を持っている子どもは
音楽を前に進めたがる傾向があり、
テンポがなかなか安定しないことがあります。

このような子どもがいた場合、
ピアノを弾く前に手拍子をすることで
四拍子や三拍子を体感したり、
(手拍子をしながら)
歌ったりしています。
そうすると、安定したテンポで
弾くことができるようになってくるのです。

他にも、不器用で両手で
なかなか演奏することができない方もいます。
そんな方には、下記のようなアプローチをしています。

①生徒さんに左手のパートを弾いてもらい、
が右手のパートを弾いたり歌ったりし、
左手と右手の動きの違いを理解してもらう。

②生徒さんに歌いながら鍵盤を目で追ってもらい、
曲を頭にインプットしてもらう。

③膝の上で今習っている楽曲を弾く。

④打楽器で今習っている楽曲の
リズム打ちをしてもらう。

⑤ドレミや歌詞で歌う。

①~⑤のようなアプローチをすることで、
両手での演奏が少しずつスムーズになっていきます。

がむしゃらにピアノを弾くことだけでなく、
ピアノから離れてリズムを体感することや歌うことは、すごく大切なことなのです。

私はまだまだ未熟で毎日試行錯誤の連続ですが、
これらの経験がピアノ講師としての
ステップアップに繋がっています。

音楽好きになってもらいたい

ところで、レッスンをする時に
私が一番大切にしていることは、
生徒さんに音楽を好きになってもらえるように
レッスンをすることです。

例えば、少しピアノに飽きてきたと感じた時に、
生徒さんが好きな「【鬼滅の刃】の主題歌「紅蓮華)」や
「【千と千尋の神隠し】『いつも何度でも』」
私がピアノで弾いて一緒に歌った事があります。


気分転換に太鼓を叩く。
または、音楽に合わせてピョンピョンと飛び跳ねる事もしてます。
一見遠回りに見えるようなことも
沢山していますが、技術をあげる事ばかり目指すレッスンをして
音楽への興味を失ってしまったら本末転倒
なのです。

そういえば、浅田真央さんの指導をされていていたフィギュアスケートコーチ
の山田満知子先生が以前「私の役割はみんなにまずフィギュアスケートを
好きになってもらうこと、フィギュアスケートの普及です。
好きになってもらえなかったら、みんな続かずやめてしまう。」
と話されていたことがあります。

私が大切にしたいのは、まさにこれで
「西濱先生に出会えたからピアノ(音楽)が好きになった」
と感じてもらいたいのです。

習い事をさせると、ついつい先に進む事、級をあげること、
そして周りより優れることばかり考えがちです。
ですが、そればかりではピアノ(音楽)が大嫌いになってしまい、
結局将来何も残らなかったとなりかねないです。
私のレッスンではそうならないよう気をつけていきたいです。

そのためには、ピアノを弾きこなしていくことだけではなく、
音楽や生活の基礎的な部分(音楽理論やリズム遊び、そしてリトミック*など)

*「リトミック」(goo国語辞書より引用)
リズムや音に対する身体的な反応・行動に着目したもので、
創造的な人間教育の手段として広く活用される。

舞踊・演劇の訓練方法にも応用されている。


を取り入れ、興味を持ち楽しんでもらった方が
長いスパンで見た時に良いと考えています。

好きこそものの上手なれ

ところで、私自身の話をさせてください。

発達性協調運動障害を持っており、私は大変不器用です。
ピアノを始めた年齢も大変遅かったです。
だけど、ピアノが大好きということが原動力となり、
反復練習は苦にならず、手先の不器用さは、
私のピアノライフの邪魔をしていません。

また、私は目的ある会話が得意なので、
ASDでコミュニケーションが苦手(3人以上の雑談が苦手)
な事は問題にならず、大好きなピアノ(音楽)を教える会話は、
むしろ楽しみの一つです。

「好きこそものの上手なれ」とは、
このような事を言うのだと実感しています。

私とのレッスンがきっかけでピアノでなくてもいい。
吹奏楽やコーラス、バンドなど何らかの音楽を好きになり、
少しでも人生を豊かにして頂けたら、
こんなに嬉しいことはありません

一人でも多くの生徒さんが、音楽を好きになってくださるよう、
一人一人の方の困りことに耳を傾けつつ、
これからもレッスンを工夫を凝らしていきたいです。

ピアノ講師(音楽講師)は私の天職

最後に私はまだまだ、ピアノ講師(音楽講師)としては未熟です。

でも、やっていて楽しいし、自分で言うのも変ですが
とても向いていると感じています。

私が素晴らしい指導をできる
という意味ではなく、
私にとってピアノ講師(音楽講師)は、まさに天職だと感じ始めています。

投稿者プロフィール

西濱優衣香
西濱優衣香
発達障害を抱えながら音楽大学ピアノ専攻に通う。
ASDやADHDの生きづらさをブログで発信中。
思わず涙してしまうピアノ曲を作曲、演奏動画もアップしています。
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