4年前から地域支援への思いを持つ地元の臨床心理士たちと宝塚発達心理ラボという団体を運営をしています。

地元密着型の活動ですが、テーマによれば遠く関東からの参加者もあります。毎回片道3時間もかけて参加してくださる方も何人かいらっしゃいます。

ラボでは、特別支援教育の勉強会をしたり、発達に課題を持つ子どもたちの進路について保護者や支援者を巻き込んでの座談会をしたり、また偶数月には必ず大人の女性を対象にした「大人のひきこもり女子会in宝塚」という集まりを続けています。

ひきこもり女子会については来月の開催でちょうど20回目になります。

スタッフたちはいつも感じています。

大人のひきこもり女子会に来てくださる女性たちには、どうしてこんなに他人に気遣いのできる優しく魅力的な方が多いんだろうと。

よくあるケースですが、

初めて女子会に参加された方の中には、本当に久しぶりに(例えば10年、20年ぶり!)家族以外の人とお話しできた!という方がいらっしゃいます。

長くひきこもられている方にはこころが繊細な方が多く、楽しくなごやかに女子会が終わっても、家に帰ってまた色々と悩まれるようです。

「すごく楽しかったのでついつい私だけしゃべりすぎました。すみませんでした。」

「自分のことばがもしかして相手の人を不快にさせてしまったのではと心配です。」

「言いたかったことがちゃんと伝わったかどうなのかがすごく不安です。」

毎回、会が終わってからお礼のメールをいただくことも多いのですが、多くの文面にこれに似た傾向が見られます。

でも実はだれもそのような不快感は感じていません。何よりラボのスタッフたちは他人のことをいつも気にかけてくださるそんなやさしさやが好きなのです。

人を傷つけてもなんとも思わない人に比べれば、ずっとこころが温かい人だと思えるからです。

会を運営しているスタッフたちは、他人のことをものすごく気遣ったりすぐに自分を責めてしまう女性たちの繊細さを大切に思っています。

人を思いやる優しいこころを持つ人こそ、ほんとはもっともっと大切にされる社会であるべきだと思うのですよ。

だから今のままでいいと思っていますし、お互いに背伸びしないでまた笑顔でおしゃべりしたいなと思っています。

私たちの方こそ勇気をもって参加してくださってありがとうと伝えたいです。みなさまと楽しく語らえる時間は宝物です。

いつも温かい気持ちをありがとうございます。出会いに感謝です。