• 今回、バリアフリーチャレンジ!でデビューする。

色々な記事を考えているが、
今回編集長から提案があったので、新人歓迎会を兼ねた

バリアフリーチャレンジ!での交流会における
情報保障を記事にしてみたい。

情報保障の必要性

私自身は、聴覚に障がいがあり、
補聴器を使用している。
が、オンライン座談会のような場で音は
声の聞き取りが困難であるため、
文字による情報保障が必要となる。

情報保障について:聴覚障がい者であれば、
その特性上聞き取ることが困難であるため、
文字や手話、聴覚補助装置によって
意志疎通上の情報を(主には目や耳によって)
確認することが社会上の合意的協力
によって保障されること、と私はとらえている。

例えば、私が参加している日曜教会の手話グループでも
コロナの状況にあるため、

手話学習会の場はオンライン(zoom)
に場をうつして、やりとりを行っている。

このオンラインの場では、
有志の方にやりとりを文字打ちしていただいている。

緩急あれど合意形成や善意によって
こうした情報保障が成立しているのが実情だ。

課題は工夫で解決する

さて、バリアフリーチャレンジではというと、
岡山や関東から参加している方もいること、

またコロナの状況もあって、対面集会は難しく、
新人歓迎会を兼ねたオンライン交流会はが
行われることになった。
それではと思って、
自治体の障がい福祉課に打診したが、
ンライン集会の情報保障は前例がない
と言われ、なかなか話が進まなかった。

チーム力の勝利

そんなときに編集長(代表)である島本さんの
トップダウンで、バリアフリーチャレンジの有志に
文字打ちをしてもらうことになった。
そして、同じく参加したシステムエンジニアの方の発案により、
自動音声認識システムを併用して
情報保障が行われることになった。


Googleの音声認識機能を使って、
有志2名の協力を得て、誤字脱字を
ヒューマンパワーで修正するかたちで
歓迎会を兼ねたオンライン交流会は進んだ。


結果は成功であり、チームの結束力の強さを感じた。

決意新たに

しかし、往々にして感じることがある。

情報保障を実現させることは、
バリアフリーに挑むチャレンジであり、
ある側面でみれば、闘い
なのである。
共感や協力がなければ成立しないたたかいである。


大学時代でも、社会人時代でも
それぞれに情報保障のハードルがあり、
パイオニアとしてそれらの壁に挑んできた。
その経験が積み重なるにつれ、
成功体験も多くなるが、畏怖も多くなる。
「またか」と初めてのチャレンジには
億劫になる自分もいるのだ。
めげずに立ち向かうことが大事である
と自戒を込めていう。

しかし、私たちが今頑張れば、
後進のための道ができる。


想いを託してそれぞれの立場で
それぞれの段階に立ちはだかる壁に
挑み続けて乗り越えて社会を改良してきたのが
人の歴史であったともいえる。


皇族でも手話を使われるようになり、
社会において情報保障は一定の範囲で
市民権を得てきたと思う。
障害者差別解消法の改正により、
民間企業でも合理的配慮が
努力義務から「義務」へ改定される。


私は地方自治体に努めているが、
手厚い福祉行政の恩恵を受けていると実感する。


他方で、民間企業では、
合理的配慮は採用の段階のみであって、
入社時以降の配慮が
全くないところもあると
その企業に勤める職員から聞く。


そんななかで、
ひとつの会社にいる障がいのある職員が

その区分でみれば聴覚障がい者が一番多い
というところもあり、
ある企業には聴覚障がい者の役員
がいる
とも聞く。

今後に向けて

障がいのある人が活き活きとして
活躍出来る社会は
素晴らしい社会ではないだろうか。
私自身も、誰かを支える立場になるために、
今後も惜しまずに力を注ぎたい。

これからも温かな命の連鎖を
人類の歴史の1ページ1ページに
織り紡いでいきましょう。

バリアフリーのために、
手を取り合い、力を合わせて、
輝ける明日を築いていきましょう。

そう祈り、願い、綴る。

バリアフリーチャレンジ新人ライター 髙木 亨