音楽経験0(ゼロ)からの出発

私がピアノを習い始めたのは小学校5年の11月の事でした。
それまで音楽経験は0(ゼロ)、家でミニキーボードを触る私の様子に 「習いたいのかも?」
と母がピアノ教室へ連れて行ってくれました。 みんなが習い事から塾に代わり始める頃で、
最初ピアノ教室の先生は 、「一から、ほんとにちゃんと習うの?一曲だけじゃないの?」
と訝し気に何度も確かめていました。

ピアノの魅力にはまっていく

その頃家には床へ直置きのキーボードしかなく、一年近くはそれを使っての練習でした。
床に座っての練習は弾きづらく、教室の重い鍵盤への対応は大変でした。
でも、
ピアノを習える事がうれしく無我夢中で練習する毎日でした。
母は習わしても「早く練習しなさい」と言わなければいけないと思っていたらしく、
積極的に練習する私に驚いていたようです。
習い始めて数か月後、発表会がありました。
その時の私のレベルからすると難しい曲を選んだ先生は、頑張って譜読みをしてきた私に、
こんなに頑張るなら 「もう少し難しい曲を選べば良かったかな」と言っていた程です。

ピアノが家にやってきた

発表会と前後するように、おもちゃのような一番安い電子ピアノを初めて買ってもらえました。
そして本格的な生ピアノを買ってもらえたのは、音楽高校進学を決心した中学二年の終わり頃でした。
しかしこの時でさえ買ってもらえたのはアップライトピアノで、
現在音楽大学ピアノ専攻なのに未だにグランドピアノは所有してません。
前後しますが、私をピアノ好きにし、練習の頑張りを認めてくださり、
音楽高校へ進学しようという思いを引き出してくださったこの先生には、感謝しています。

私は駄目な子なの?

矛盾した事を書きますが、その先生は私を深く傷つけたこともありました。
「ゆいかちゃんには無理」 「不器用なの?」 「ここまで音痴に歌える人も珍しい」 「空気が読めない」
「ゆいかちゃんは、誰にでもそんな話し方をする人なの?」「音大の先生はプライドが高い人が多いから、きっと嫌がられる」
「音大へ行ってどうするの?仕事ないよ?」

私は自閉症スペクトラム障害ですが、空気を読み過ぎてしまい
(自分で言うのも変ですが)とても気を使える人です。人の気持ちが分かり過ぎるくらい分かる人です。

人の気持ちの理解という不確実なことをここまで断定的に書いた理由について;
「発達障害=人の気持ちが分からない=空気が読めない」
とマスコミで報道される事が多いのですが、一部分を切り取って伝えられた結果、
代表的な症状として挙げられるようになっっているところがあります。
その結果「こんな症状はないであろう」と多くの自閉症スペクトラム障害の人達が、
自分は発達障害だと気づかず 「いったい何なのか」と苦しんでいるという実状があります、
その人達に気づいて欲しいというメッセージを込めました。
また、 どう考えても人の気持ちが分からないと思えない(気遣いができているだろう)人が、
発達障害と診断された結果 「自分は空気が読めない人の気持ちも分からないような人間なの?」
と苦しんでいる場合もあるので、それも違うからね!、あなたはちゃんと気づかい出来る優しい人だよ、
症状は色々あるんだよという私の思いも込めました。


たぶんこの先生は、緊張すると話し方に抑揚がなくなり、ワンテンポ遅く話しがちな私に少し違和感を覚え
それをどう表現していいか分からず「空気が読めない」
と言ったたんだと思います。
レッスンでは発達性協調運動障害があり手先が不器用、
音楽経験が全くなく私の今の歌う姿(↓動画)からは想像できないような、見事に半音階外した音痴な歌い方。

(この頃は自分に障害がある事を知らず)生きづらい中、
それでも私は一生懸命練習をし、必死で毎日を生きていました。
これらの言葉は無我夢中な私のすべてを否定した感じで、当時の私は「音大の先生にも嫌がられるようなダメな人間なんだ」
と言う思いでいっぱいになりました。

困り感を抱えている子のピアノ教室(音楽教室)を 私が作ればいいんだ

さて、4月にはわたしは4回生になります。
今私は将来の進路の事で悩んでいます。 音大ピアノ専攻でせっかくピアノを本格的に習っているのだから
ピアノをお仕事にしていきたい(ピアノ講師・ピアノ演奏家そして作曲)。
でもそれを本当に職業にしていけるのか・・・。
ピアノ講師するにしても、大手の音楽教室に勤めた方がいいのか・・・
そこで頭をよよぎったのが上記の私の悲しい経験でした。
どこかのピアノ教室に所属してしまうと、困り事がある子に出会ったとしても決められた教え方しかできず、
私が経験したように「出来ない子、ダメな子」というレッテルを張る事になってしまうかもしれない。
誰にも私のような思いをさせたくない。
発達障害やその他障害のある困り感がある子を受け入れてくれるピアノ教室(音楽教室)があまりない事も普段から聞いていました。
障害があると言っただけで門前払いするところも多いそうです。
「ならば私が作ればいいんだ」と考えたのです。

夢を後押ししてくれたSNSでの出会い

こんな風に考えてみたものの 本当に自分でピアノ教室を始めていいものか私があれこれ悩みをツイートしていると、
普段からお世話になっている方から依頼が来ました。
「うちの娘で試してみませんか?」 驚きましたが、せっかくの機会を大切にしたいと思い、引き受けることにしました。
まだその子のレッスンは始まっていませんが、この出来事は私が一歩前へ踏み出す勇気をくれました。
そして昨年の12月オンラインピアノレッスンを始める事にし、SNSで告知しました。

みんなちがっていい

みんな違いがあって当たり前なのです。
それを画一的に教え、 「出来ない」と見てしまうのは完全に講師側の責任なのです。
私はみんなに音楽に親しんで欲しい。
音楽を楽しいと感じて欲しい。
ピアノの音色は素敵とピアノを好きになって欲しいと思っています。
それぞれの方の特性に合わせ教材選びをし、それぞれの子に沿った教え方をしていきたいのです。
ピアノだけでなく、リズム打ち、歌唱指導、鍵盤ハーモニカやキーボードを使った片手演奏
そして音楽理論にソルフェージュ(聴音・視唱)等々、
教える内容もこれから出会う子(人)に合わせ工夫していきたいです。
今は学生で教室の場所を確保しておらず、コロナ禍と言う事もあり、
オンラインで教えていきたいと思っています。
でも卒業後は対面でのピアノ教室(音楽教室)も始めるつもりです。

可能性を広げてくれるSNS

以前バリアフリーチャレンジで書いた コミュニケーションを助けてくれるもの~歌とピアノのコラボが実現~
の記事で、ネットでの出会いを書きましたが、今回も一人の方との出会いが私のオンラインピアノ教室開講への後押しとなりました。
さらに昨年違う方との出会いもありました。
その方は 「とよはし音楽祭」の存在を教えてくださったのです。
私は今回そこに応募し 「幻の夏」という曲で 作曲部門にノミネートされ2月に出場する事になっています。

叶う事なら作曲も私のライフワーク(ライスワークでもある)にしていきたいです。
ネットはさまざまな私の可能性を広げてくれます。

ピアノ教室(音楽教室)の夢を形にしていく~ホームページが出来ました

教えると言う事に関してはまだ経験がなく能力が追い付いてない面もあると思いますが、
一人一人の方との出会いを大切にし、私の精一杯で接し、少しずつ学ばせていただこうと思っています。
一歩一歩形にしていきたいです。 正直とても怖いし、不安ですが、音楽の素敵な力をみなさんに伝えていきたいです。
今は理想ばかりが先行している状態ですが、そこに私を近づけていこうと考えています。

『発達障害その他障害・困り事のある人達を受け入れる、にしはまピアノ教室(音楽教室)~発達障害当事者で音大生講師による指導 』 
まだ出来たばかりのHPで、日々修正中なので見苦しい面もあると思いますが、
興味のある方は是非覗いてください。
そして習ってみたい方は是非声をかけてください!

投稿者プロフィール

西濱優衣香
西濱優衣香
発達障害を抱えながら音楽大学ピアノ専攻に通う。
ASDやADHDの生きづらさをブログで発信中。
思わず涙してしまうピアノ曲を作曲、演奏動画もアップしています。
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